こんにちは!HSPワーママのおみこです。
繊細な未就学男児を育てています。
繊細で敏感なお子さんを持つママさんパパさん、毎日本当にお疲れ様です!
ただでさえ大変な子育て。
そこにHSCという要素が加わると、輪をかけて大変だと思います。
登園拒否や登校拒否は日常だし、着るものへのこだわりも人一倍。
どうやって接したら良いのか、何を考えているのか、わからなくなる時もありますよね😥
そこで今回は、元HSC・現HSPであり、現在はHSCだと思われる息子の育児に奮闘中の私の経験談も踏まえながら
HSCはこんなことを考えてこんな行動をしているのでは?という事例をまとめてみました。
先に結論から言うと、どんなケースも
- 本人の感じ方や考えを尊重し、親の価値観を押し付けない
- 敏感さの良いところを言葉にして伝える
- 過保護、過干渉にならないように気をつける
といったことが大切になってきます。
具体的な出来事を用いて解説していきますが、あくまでも私が子どもだったときの感覚になりますのでご承知おきを🙇♀️
どなたかの参考になれば幸いです。
登園(登校)拒否
HSCと思われる子どもは、保育園・幼稚園や学校などでの集団生活で苦労をしている子が多いと言われています。
人間関係のトラブルなど、特に思い当たる理由がないのに登園(登校)拒否・しぶりが続く場合、次のような理由が考えられます。
- 園や学校での生活が刺激になり過ぎて疲れてしまう
- 安全基地の母親から離れたくない
- 自分でも理由に気づいておらず、うまく説明できない
HSCが登園(登校)拒否をする理由【経験談】
ちなみに私も幼稚園に通っていたときは、毎日登園しぶりをしていて母を困らせていた人間の一人です😓
当時はなぜ行きたくないのかと聞かれると、それらしい理由をならべていましたが(男の子が蹴ってくる、お腹が痛いなど)
思い返せば幼稚園が嫌というよりは、自分が最も安心できる家にいたいという気持ちが強かったと思います。
HSCは感受性が強く、少しの刺激を受けるだけでも疲弊してしまうので、たくさんの子どもたちが一緒に生活をする保育園・幼稚園や学校のような環境はとても疲れやすいです😞
一見何もしていないように見えても、一つ一つの音や言葉に注意深く意識を向けてあれこれ深く考える傾向にあるので、常に頭をフル回転させている状態なのです。
登園(登校)拒否の対処法
子どもに「行きたくない!」と言われると親としてはどうしても心配になってしまいますが、行きたくない気持ちを否定されるとHSCはもっと辛い気持ちになってしまいます。
さらには「親に何を言ってもわかってくれない」と判断し、益々殻に閉じこもってしまうということもあり得ます。
まずは行きたくないという気持ちに共感しましょう。
そして担任の先生と連携して原因を探ってもらったりサポートしてもらえるように相談をしてみましょう。
可能なら休ませてあげるのも良いと思います。
保育園・幼稚園や学校への行きしぶりについては、こちらの記事でも詳しくまとめています。
身につけるものへのこだわりが強すぎる
せっかく子どもに新しい服を買ってきたのに着ない、暑いから帽子をかぶって欲しいのにかぶらない‥
なんてことはないでしょうか?
HSCと思われるお子さんは、身につけるものにこだわりを持つ傾向が強いようです。
かく言う私も子どもの頃は身につけるものに対してこだわりというか、「これは嫌!」というものがいくつかありました😅
参考までに、いくつかご紹介しますね。
身につけたくない理由【経験談】
私の場合、幼少期にはタイツとダウンベスト、セーターを拒否していたことを覚えています。
今思い出せる理由としては、
タイツ⇨縮んでいる様子がワカメまたいで気味が悪かった
ダウンベスト⇨モコモコしてカッコ悪い
丸いポンポンがついたセーター⇨子どもながらにダサい気がしていた
こんな感じだったと思います。
ただ、あくまでも「今思えば」そうだったんだろうな、という感じで
当時はなぜ嫌なのか明確な説明ができませんでした。
HSCは敏感さと繊細さを兼ね備えているので、様々なものに違和感を感じる場合が多いですが
なぜ嫌なのかを明確に言語化できる語彙力や表現力がまだ未熟です。
そのため、親もなぜ拒否されるのかがわからず、困惑してしまうんですよね。
着用拒否されるときの対処法
残念ながら、一度「これ着たくない!」となったものはしばらく着れないと思った方が良いです😞
息子も身につけるものへのこだわりが強く、園指定の帽子や制服は着用できるようになるまで時間がかかりました💦
3歳のときに七五三の被布を着せて撮影をしたかったのですが、それも大泣きで断念しました。。
具体的な対策としては、
- しばらく話題に出さず目に入らないところに保管し、忘れた頃に再トライする
- 身につけるものを買うときは一緒に選ぶ
- どうしても着せたいイベント事の衣装などは、長期戦覚悟で慣れさせる
- 園指定のものは、先生と連携しながら根気強く働きかける
などが効果的だと思います。
息子の制服着用拒否については、こちらの記事でもまとめていますので
良かったらご覧ください^^
友達と遊びたがらない
放課後も休日も出かけたがらず、家でゲームや読書、動画を見たりゴロゴロしたり。
お友達の誘いがあっても乗り気ではなく、理由をつけて断ることも‥。
親としては「うちの子こんなに消極的で家にこもってばかりで大丈夫かな?」と心配になってしまいますよね。
しかし、HSCに限ってはそれが必要な休息であることが多いです。
友達と遊びたがらない理由【経験談】
先述したように、HSCにとって保育園や幼稚園、学校はとても刺激の強い場所です。
子どもたちの声でガヤガヤしているだけでも大きな刺激ですし、見るものややらなくてはならないこともたくさんあります。
家にいるときと集団生活をしているときでは、外から入ってくる情報量が段違い。
HSCにとって集団生活の場は戦場と言っても良いかもしれません。
私も小学校高学年くらいまで、友人から遊びの誘いを受けても断ることが多かったです。
母はずっと家にいる私を案じて、「もっと友達と遊びに行ったら良いのに‥」など言っていましたが私からしたら「ただでさえ普段の生活で疲弊しているのに、放課後や休日までわざわざ疲れに行きたくない!」と思っていました。
お友達と仲が悪いとか仲間はずれにされているとかいうわけではなく、むしろ仲良くやっていましたが、一緒にいなくても良い時間(放課後や休日)は1人で休みたい気持ちが強かったです。
お友達と遊びたがらない時の対処法
無理に遊びに行かせたり、家にいることを否定するような言葉をかけるのはNGです!
私も母から「外で遊んだら良いのに‥」などと何度も言われましたが、言われる度に自分が否定されているような気持ちになっていました。
「お母さんは私のことが邪魔なのかな?遊びに行かないのは良くないことなのかな‥?」と辛い気持ちになったことも。
周囲から「ちょっと変わってる」と思われがちなHSCですから、ありのままの自分を受け入れてくれる存在や場所はHSCが生きていく上でとても大切な安全基地となります。
家にばかりいたがるということは、家が最も安全だと思えている証拠でもあると思います。
しっかり休むことができたり、自分の心と身体の扱い方がわかってくれば、お友達の誘いに乗ったり自ら誘ったりができるようになっていくと思います☺️私がそうでした!
もしできるようにならなくても、両親や自宅はお子さんにとっては最高の城であり最後の砦です。
どうかお子さんを信じて見守ってあげてくださいね。
他の人は気にしない匂いや味、音を気にしている
HSCは非HSCに比べ、匂いや音、色味などの情報を過敏にキャッチします。
五感が特別に発達しているわけではなく、脳がそれぞれの情報を徹底的に処理しているためだと言われています。
なので他の人は気にも留めないような匂いや音などに敏感に気付き、不快感を感じることも。
例えば、私が小学生だった頃。
実家で犬を飼っていたのですが、私にとっては犬の薬用シャンプーが吐き気を催すほどに(!)臭かったのです。
しかし、家族は「全然臭くないじゃん!むしろいい匂いだよ」と全く気にならない模様‥。
なので親から犬をお風呂に入れるように言われると、私は「シャンプーの匂いで気持ち悪くなるから嫌」と拒否していました💦
しかし家族にとっては全く臭く感じないので、犬の世話が面倒だから嘘をついてるんじゃないかと思われていたみたいです😓
こんなに臭いのに?!と本当に不思議でした。
他の人は気にしないようなことを気にしているときの対処法
日頃から繊細な面がある子どもが、先述したような他の人は何も感じない匂いを臭いと言ったり、
何も聞こえないのに音が気になると言ったりするときには、きっとそうなんだと思います。
HSCやHSCの中には、まるで超能力!?と思われるような「マインズ・アイ」という能力を持った人たちがいます。
マインズ・アイとは、簡単に言うと目の前にないものが想像するだけで見える力のことです。
その子に、「いま、きみの手の上にケーキが載っていると思い浮かべられる?」と聞きます。すると、「うん」と返ってきます。「それは何のケーキ?」と聞くと、「チョコレートケーキだよ」と言います。
(中略)
私が、「いま、きみはそっち側からケーキを見ているけど、ケーキの後ろ側は見える?」と聞くと、「ああ、先生の側からってこと?見えるよ」と言って、私の側から見たチョコレートケーキのありようを描いてみせてくれます。彼は、ケーキを宙に浮かせて下から見たり、上から見たりすることもできます。
長沼睦雄 著「子どもの敏感さに困ったら読む本 児童精神科医が教えるHSCとの関わり方」より引用
常識から考えれば、妄想や空想なのでは?と思うかもしれません。
しかし実際にこうした能力を持った人たちが存在します。
同じように、HSC・HSPでないとわからない領域の感覚があるのだと思います。
子どもが自分たちにはわからないことで不快感を訴えているときには、嘘だと決めつけず対応してあげてください。
仮に嘘を言っていたのだとしたら、親御さんに構って欲しい気持ちがあるのかもしれません。
毎日忙しく家事や育児、子育てをしていると、繊細な子どもの訴えになかなか寄り添えないこともあるかもしれません。
お子さんはママやパパがわかってくれたと思うだけでも安心できると思いますので、心配しすぎずにお子さんの言っていることを受け入れるということを意識してみてくださいね^^
変なところで泣く
繊細なお子さんの場合、「え、今泣くところあった?!」という場面で涙を流しているのを見たことはないでしょうか…?
私自身の経験談としては、
- ポ●モンの映画でキャラクターたちが楽しく遊んでいるシーンが愛らしすぎて泣く
- 友人の描いたイラスト(落書き?)が可愛すぎて泣く
- 泣けると話題の映画ではあったが、序盤も序盤の作り手も意図していないであろうシーンで泣く
…というように、自分で思い返してもなぜこんなことで、ということで泣いていました^^;
たまに息子も「え、今!?」という場面で泣きそうになっていることがあり、きっと息子の感性でしかわからないことがあるのだな…と感じています。
変なところで泣いてしまう理由【経験談】
HSCの根底には4つの性質があると言われています。
HSCの泣きどころがおかしいのは、この4つの性質が深く関わっていると考えています。
例えば
- ポ●モンの映画でキャラクターたちが楽しく遊んでいるシーンが愛らしすぎて泣く
- 友人の描いたイラスト(落書き?)が可愛すぎて泣く
の2つについては、DOESの中でも“O=過剰に刺激を受けやすい”と“S=些細な刺激を察知する”が関わっていると感じます。
HSCにとって刺激とは、痛みや騒音などのようなネガティブなものだけでなく、感動や喜びなども含まれるのです。
非HSCが見れば「かわいいな」くらいで終わるところを、私はあまりの可愛さに感動して、感極まって泣いてしまったんですね^^;
自分でもまさかこんなことで泣くとは、と驚いたことを覚えています。
・泣けると話題の映画ではあったが、序盤も序盤の作り手も意図していないであろうシーンで泣く
については、“D=深く考える”と“E=共感力が高く、感情の反応が強い”の性質が関わっていたのだろうと感じています。
他の人が見たら特段悲しくなったり感動したりしないような場面でも、HSCはその場面から深く考え、思考を巡らせます。
そして強く共感します。
登場人物の表情から感情を深読みしたり、ストーリーの中では描かれていないような過去の苦労や苦悩まで想像してしまったんですね。
これについては今もたまにあるので、一緒にいる人に驚かれます^^;
子どもがおかしなところで涙したときの対処法
予想だにしていなかった場面で子どもが泣いてしまうと親は焦ってしまいますが、まず落ち着いて話を聞いてみましょう。
もしお子さんが、親が理解できないようなことで感動していたり悲しい気持ちになっているようであれば、「変な子ね」などと言わず、まず「そうなんだね」と、その心の動きを認めてあげましょう。
私が変なところで泣きだしてしまい理由を父に説明したとき、「おみこは感受性が豊かで優しい子だね」と言ってもらえたことがとても嬉しく、20年近く経った今でも覚えています。
戸惑うこともあるかもしれませんが、ぜひお子さんの感受性の豊かさを認め、良いところとして本人に伝えてあげてください。
一方、気を付けなくてはならないこともあります。
感動や嬉し泣きで涙を流しているのであれば良いのですが、恐怖や悲しみで辛くて泣いている可能性もあります。
私が子どもの頃、泣けるドラマ特集のような特番を家族で見ていたことがありました。
人が亡くなる話や辛い別れのシーンを延々と見ていたら、悲しい気持ちになりすぎて涙が止まらなくなってしまい、その日は夕飯を食べることもできず家族を心配させてしまいました💦
今でも悲しい映画やドラマを見ると、必要以上に感情移入をしてしまい、しばらく落ち込んでしまいます。
なので自分からはあえて見ないようにしています。
より感受性の高い幼少期に、激しい悲しみや恐怖を深く感じてしまうのは少し心配です。
この子はこのジャンルは見ない方が良さそうだなと感じたら、鑑賞するメディアや作品のジャンルに少し留意してあげた方が良いかもしれません。
HSCとの接し方【注意点】
ここまで色々とHSCとの接し方のヒントを、私の経験談も用いながら解説してきましたが、いかがでしょうか。
色々気をつけなきゃいけないことがあって大変!と思われましたでしょうか‥?
もちろん気をつけた方が良いことは多々あるのですが、それ以上に注意したいのが過保護になりすぎないことです。
HSCに限らず、子どもを守りたいがために先回りして障害を排除したり制限を設け過ぎると、子どもの成長の機会を奪ってしまうことになりかねません。
特にHSCは親の気持ちを敏感に察知しそれに応えたいという思いが強いので、親に心配をかけまいと「良い子」を演じてしまい、本音を吐き出す機会がなくなってしまうというケースもあるようです。
加減が難しいですが、適度に見守りながら、助けが必要なときは手を貸すくらいの気持ちで関わっていくのが良いでしょう。
HSCとの接し方のヒント【まとめ】
今回は、繊細で敏感なHSCとの関わり方のヒントを、元HSCの私の観点から解説してきました。
様々なケースをご紹介しましたが、どの場合も
- 本人の感じ方や考えを尊重し、親の価値観を押し付けない
- 敏感さの良いところを言葉にして伝える
- 過保護、過干渉にならないように気をつける
の3点はとても重要です。
特に一つ目の本人の感じ方や考えを尊重し、親の価値観を押し付けないということはHSCが幸せな人生を歩む上で大切な自己肯定感を育むことに繋がります。
ぜひ今日から意識してみてくださいね。
どなたかのお役に立ちましたら嬉しく思います😊
参考文献
児童精神科医の長沼睦雄先生著のHSCに関する本。
日本では数少ないHSPの臨床医ならではの観点で、HSCとはどのようなものかが綴られています。
そしてHSCの持つ繊細さが持ち味になるように、本人が幸福に生きていくために、周囲の大人はどう接していったら良いか、わかりやすい事例を用いながら解説されています。
子どもが少し人と違うかも?と思ったときに読むと、良いヒントを得られると思います✨
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