こんにちは!HSPワーママのおみこです。
繊細男子を育てています。
ひといちばい敏感なHSC(Highly Sensitive Child)を育てている保護者の皆さん、毎日本当にお疲れ様です。
HSCは感受性が豊かで心根が優しいので、子どもの一言にハッとさせられたり
子どもの考え方や物の見方に感心してしまうこともあるのではないでしょうか。
しかし、繊細さゆえに傷つきやすかったり疲れやすかったりもするので、親としてはフォローが大変な側面もありますよね。
特に登園しぶりや登校拒否などは深刻に悩んでしまう親御さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、元HSC・現HSPでありながらHSCっ子を育てている私の視点から
HSCに対して特に注意やフォローが必要なタイミングと、登園・登校しぶり対策のために親ができる、具体的な対処法を解説していきます。
しかしここで大前提としてお伝えしておきたいのが、子どもの課題を奪ってはいけないということです。
子どもが園や学校生活の中で何かに困難を感じ行き渋っていると、親としては心配だしできることは全てやってあげたくなってしまいますよね。(私もです!)
しかし、子どもが自分の力で乗り越えなくてはならない課題を親が先回りして奪ってしまうと、子どもは成長をすることができません。
もちろん明らかに園の方針が子どもに合っていなかったり、大きな問題が起きていて大人が介入しなくてはならない場合もあるかもしれません。
しかし大抵の場合は、あくまでも親にできるのはサポートすることだけということを念頭にお読みいただければと思います。
HSCではないお子さんにも活用できるかと思いますので、ぜひ最後までご覧ください😊
要注意タイミング1 長期休み明け
こちらは言わずとも心得ている保護者の方が多いのではないでしょうか。
夏休み、冬休み、春休み、ゴールデンウィークや三連休‥
いつもより少し長めの休日の後は大人でも少し憂鬱な気持ちになりますよね。もちろんそれは子どもたちも同じ。殊更、HSCともなればより長期休み明けのハードルは高くなります。
休み明けの朝、「行きたくない」の言葉に怯えている保護者の方も多いのでは🥺
長期休み明けの対処法
対処法①生活リズムを見直す
まずは、長期休暇の影響で生活リズムが乱れてしまっていないか見直しましょう。
遅寝遅起きの習慣はついていないでしょうか?
ご飯の時間は大体決まっていますか?
生活リズムが乱れたまま集団生活に戻るのが大変なのは大人も子どもも同じ。
遅くとも休暇が終わる数日前には起きる時間や寝る時間を通常モードに切り替えられるように声掛けをし、休み明けに備えましょう。
対処法②新学期を機にグッズを買い替える
「新学期が始まる=楽しみ」と感じられるように、グッズに頼るのも一つの方法です。
もちろんまだ使えるものを新学期の度にわざわざ買い替える必要はありませんが、靴下や給食袋、ポケットティッシュや文房具など、小さなものでも良いので新しいものを準備してみるのがおすすめ!
ただ繊細っ子の場合、グッズの手触りや見た目など、気に入らない要素があると一切受け付けなくなる場合があるので要注意です。
可能ならお子さんと一緒にお気に入りの一品を選んでみてください☺️
\ 我が家の常備ティッシュ /
対処法③先々のイベントへの期待値を高める
私は夏休みが終わりを迎える頃、いつも「もうすぐ学校か‥」と気持ちが沈みがちでした。
ですが、「⚫︎日には遠足がある」「⚫︎月には運動会がある」などと考えると、憂鬱な気持ちが幾分か和らいでいました。
うちの息子も、毎年夏休み明けの9月はしばらく登園しぶりが続きます。
しかし、運動会の練習が楽しいようで家で運動会の話しを聞き出したりすることで徐々に通常モードに戻ってくれます☺️
運動会用に靴や靴下を新調したり、ワッペンを体操服や帽子に貼り付けてあげるのも効果的でした!
ただし、お子さんやタイミングによっては幼稚園・保育園や学校を連想させる話題は全部嫌!という場合もあります。
お子さんの様子や傾向を探りながら、時には学校などが関係しないプライベートな予定(旅行、お出かけなど)の期待値を上げていきましょう。
先々に楽しみな予定があれば頑張れるのは大人も子どもも同じですね。
\ スケジュール管理しながら知育も♪ /
要注意タイミング2 イレギュラーな予定があるとき
先程、「運動会などのイベントが楽しみで頑張れる」という内容を記載していましたが、お子さんによってはいつもと違うイベントが負担になる場合もあります。
私が幼稚園児だった頃は身体測定が嫌で嫌で仕方ありませんでした。
翌日が身体測定だと知ると「明日お休みしたい〜😭」と母に泣きついていた記憶が‥(汗)
きっと母からすれば「なぜそんなことで‥」という感覚だったと思います。
しかし、当時HSCだったと思われる私からすれば身体測定は不安要素しかないイベント(?)でした。
今思えば、
- 薄着になることに抵抗があった
- 具体的に何をするのか分からず不安だった
などの理由があったように思います。
イレギュラーな予定を不安がっているときの対処法
なので、もしお子さんがいつもと違うイベントを嫌がっているようであれば
- 何が嫌なのか聞いてみる
- 何が嫌なのかうまく説明できない場合もあるので、一緒に考えてあげる
- 不安要素が取り除けるものなら取り除く(上のような理由なら、必ず薄着にならなくてはいけないのか園に確認するなど)
- 具体的に何をするのかわかりやすく順序立てて説明してあげる
などやってあげると気持ちが落ち着くかもしれません。
実際私の息子も、園に祖父母が遊びに来てくれるイベントを、前日までずっと嫌がっていました(祖父母のことは好きなようです)。
なぜ嫌なのか聞いてみてもハッキリとした理由がわからずほとほと困っていたのですが、イベント前日に急に嫌がらなくなったのです!
聞いてみると、担任の先生がイベントの流れをわかりやすく子どもたちに説明してくれたようでした(朝の会が終わったらおばあちゃんたちが来てくれるから、その後⚫︎⚫︎をやって▲▲をやって、給食の前にバイバイだよ、といった感じ)。
いつどこでどのように何をするが明確になったことで、息子のイベントに対する不安感は払拭されたようでした。
大人にとっては当たり前である事でも、子どもにとっては得体の知れないもの。
お子さんによっては、詳細のわからないイベントに参加することはスペックのわからないモンスターに丸腰で挑むようなものなのです。
イレギュラーなことがある度に不安定になるお子さんには「そんなことくらいで」と一蹴せず、ぜひ具体的に何をするか説明してみてください。
要注意タイミング3 身近なお友達に変化があったとき
幼稚園・保育園や学校でいつも仲良くしているお友達に変化があった際にも、少し注意が必要です。
うちの息子の場合
- お友達に下のきょうだいが産まれて短時間保育になった
- お友達が習い事を始めて、お迎えの時間が早くなった
など、仲良しのお友達に環境の変化があったために園で一緒に過ごす時間が減ったことで気持ちが不安定になり、登園を嫌がる機会が増えました。
私も小学生の頃、仲の良い友人ととある習い事に通っていましたが、いつもなら楽しんでできることが、友人が体調不良などでお休みの時はとても心細くなりできなくなってしまったことがありました。
その時は私の変わりように先生も「何かあったの💦」と心配されていました‥(先生ごめんなさい)
当時は自分でもこのくらいのことで‥と思ってはいました。それでも心細くて寂しくて、友人が1人いないだけでこんなにも私は不安定になるのか!と、ちょっとおかしいですが感動すらしていました(笑)
お友達に変化があった時の対処法
残念ながら、お友達の変化は予測できなければコントロールすることもできません。
それこそ冒頭で述べたように、「子どもの課題を奪ってはいけない」出来事ですよね。
親としては辛いところですが、できるのは声掛けと見守ることかなと思います。
声掛けとしては、まずどんな場合も共感すること。
大人からするとそんなことくらいで‥と思ってしまいがちですが、まずは否定せず共感してあげてください。
私は先述したように習い事で仲の良い友人が欠席となり不安定になってしまった時、母から「先生たち、あなたが元気ないからって心配してたよ」と言われたのを今でも覚えているのですが
これもHSCの面倒なところで、親としては責めたつもりがなくても、HSCはちょっとした否定のニュアンスを重く受け止めてしまう傾向があります。
当時、母がどういった気持ちでこの言葉を言ったのかはわかりませんが、私は「よくわからない気持ちの上がり下がりのせいで先生方に心配かけて‥」と言われている気持ちになってしまいました。
そしてそのことは今もちょっぴり悲しい記憶として心に残っています。
わがままと思われるかもしれませんが、些細なことで落ち込んでしまう心に寄り添ってくれて、共感してくれる人が近くにいたら救われたのかなと今となっては思います。
「⚫︎⚫︎ちゃんがいなくて寂しかったよね」と言ってあげるだけで充分です。もし気持ちがわからなければ「どんな気持ち?」と優しく聞いてあげるだけで繊細っ子は「この人は理解してくれようとしている」と感じ、安心することができます。
共感して、親も子どもも今ある感情を認めることからスタートです。
そこからどうしたら子どもの待つ課題を乗り越えることができるのか、子どもに考えさせるのも良いですし、サポートが必要なら一緒に考えていくのも良いでしょう。
登園しぶりについてはこちらの記事でもまとめているので、良かったら覗いてみてください。
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HSCの要注意タイミングと対処法【まとめ】
今回は、ひといちばい繊細で敏感なHSCについて、特に注意が必要なタイミングと対処法について、私自身の経験をもとについてお伝えしました。
要注意タイミング1 長期休み明け
- 生活習慣を見直す
- 新学期グッズを取り入れる
- 先々に楽しみを作る
要注意タイミング2 イレギュラーな予定があるとき
- 不安要素が取り除けるものなら取り除く
- どんなことをやるのか具体的に説明してあげる
要注意タイミング3 仲の良いお友達に変化があったとき
- 不安な気持ちに共感する
- 本人が自分で課題を乗り越えられるようにサポートにつとめる(声掛け、見守り)
私自信HSCであった自覚があり、息子もその毛があると感じています。
しかし、一口でHSCと言っても繊細さを発揮する場面は本当に十人十色。
今も息子の気持ちがわからなくて四苦八苦することも多いです。
ここまで色々綴ってきましたが、やはり大事なのはその子をよく観察して、何に興味を持っていて何が苦手なのか、どんなときに繊細さを発揮して、どんなことで気持ちが上向きになるのかという傾向を把握してあげることかなと感じます。
全世界のHSCちゃん、そしてその子に関わる保護者の皆様が、毎日を心穏やかに過ごせることをお祈りしております☺️
おすすめ本
児童精神科医の長沼睦雄先生著のHSCに関する本。
日本では数少ないHSPの臨床医ならではの観点で、HSCとはどのようなものかが綴られています。
そしてHSCの持つ繊細さが持ち味になるように、本人が幸福に生きていくために、周囲の大人はどう接していったら良いか、わかりやすい事例を用いながら解説されています。
HSP親×HSC子のご家庭にも、非HSP親×HSC子のご家庭にもぜひ読んでみていただきたい1冊です。
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