【HSCの叱り方】気をつけること5つ!敏感っ子への接し方

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HSP・HSC

こんにちは!元HSC/現HSPのおみこです。

HSC【ひといちばい敏感な子ども】を持つ保護者の皆さん、お子さんを叱らなくてはならない場面で、どのようにお子さんに接していますか?

HSCは非HSCに比べてとても繊細であり、元々自己評価が低いという性質があるため、叱り方を気をつけないとその子の自己肯定感にも影響してくる場合があります。

高い自己肯定感は、HSCが幸せな人生を歩んでいくうえでとても重要な土台です。

ただ、自己肯定感を高めつつ子供を叱るって、激ムズ!じゃないですか?(^^;;

そこで今回は、本などを読んで得た知識に加え、元HSC/現HSPで、HSCを育児中の私の経験談も交えながら、HSCの理想的な叱り方や注意点について解説していきます。

  • お子さんがHSCだと思われる保護者の方
  • お子さんがHSC、ご自身がHSPの保護者の方
  • 受け持っている子供がHSCだと思われる保育士や教師の方
  • お子さんがHSCではないと思われるが、子供の叱り方に悩んでいる方

以上のような方のお役に立てるかと思うので、ぜひ最後まで読んでみてください😊

HSCの叱り方や注意点

繊細なHSCを叱る時に、これだけは気をつけておきたいポイントを5つご紹介します。

優しく、小さな声で伝える

HSCは大きな音に敏感で、すぐにびっくりしてしまいます。

息子も街中で大きめのトラックやバスが通ったときには、音が大きすぎると感じるらしく耳をふさいでいます。

感情に任せて大声で怒鳴ったりしてしまうと、必要以上に萎縮してしまい、こちらの伝えたいことがうまく伝わらないことが多いです。

怒られているのが自分ではなくても、近くで誰かが大声で叱られているだけでも萎縮してしまうくらいなので、自分に対して大きな声で怒鳴られたりしたらトラウマレベルに‥!

逆に、優しく語りかけるように伝えるだけで納得してくれる子が多いのがHSCの特徴です。

HSCに何か伝えたいときは、優しく小さな声で伝えることを忘れないようにしましょう。

なぜいけなかったのか、わかりやすくゆっくり伝える

HSCは正義感が強く、基本的には大人から叱られることはあまりやらないと言われています。
なので、叱られ慣れていない子が多いと感じます。

叱られ慣れていないと、何がダメだったのか考えるという経験値も少なく、しっかり説明をしてあげないとわからない場合もあるのです(><;)

たまに「なぜ怒られたのか考えることも必要」という意見を見聞きすることがありますが、HSCに限ってはこの考えはあまり当てはまらないのではないかと思っています。

私も今思えば子供時代はHSCだったのだと思うのですが、詳細な理由を言われずに叩かれたり(昭和ですね…)怒鳴られたりした場合、「叩かれた」「怒鳴られた」という衝撃の方が大きすぎて、なぜ怒られたのか?という考えにたどり着けないのです。
たどり着けたとしても、ただただ自分が拒否された、ダメな人間だと思われているということしか考えられず、「なぜ叱られたのか」という本質的なところまでたどり着くことが難しいです。

そして覚えておいていただきたいのは、こうした叱り方をされて続けてきたHSCはなぜ叱られたかがずっとわからないままなので、同じ過ちを親以外の人の前でもやってしまう可能性が高いです。
さらに、なぜ叱られたかわからないけどもう怒鳴られるのは嫌だという思いから、親とのコミュニケーションを避けていくこともあります(私がそうでした^^;)

言わなくてもわかるだろう、自分で考えればいいという考えはHSCには通用しないと考えた方がいいかもしれません。

そしてHSCは深く考えるのは得意ですが、物事を理解するまでに人より少し時間がかかります。
一気に説明をされると、理解が追いつかずパニックになってしまうことも💦

HSCを叱る時は良くなかった理由をゆっくり、わかりやすく話すことを心がけてあげましょう。

「良いところ」を褒めてから伝える

HSCはしつけの際のちょっとした否定の言葉を強く受け取り、自分の人格全てを否定されたかのように感じてしまうことがあります。
なので一度叱られただけでも大ダメージ。

それが何度も続いてしまうと、自分はダメな人間、いらない存在なんだと思ってしまうことがあります。

HSCは他人にも容赦なく批判をしますが、自分に対してはそれ以上に批判的です。
なので、HSCが自分を全否定してしまわないように、叱る前にその子の良いところを伝えてから叱ってあげるのがおすすめです。

例えば「いっぱい遊んで楽しめたね!そうしたら次はお片付けできるかな?」などです。

これは非HSCのお子さんにも活用すると、聞く耳を持ってくれやすくなりますよ。

また、叱るときだけでなく日頃から「あなたのこういうところが良いね!」とその都度具体的に褒めるようにしておくと、いざ叱らなくてはならなくなった際にも、自己肯定感が下がりにくいと言われているので、意識しておきましょう!

人目のないところで伝える

HSCは人の目に対してとても敏感です。

普段はうまくできることでも、他人に見られているとうまくできなくなってしまうのはもちろん、
叱られる時も、他の人から見られていると思うと「恥ずかしい」「ダメな奴だと思われているのでは」と、内心気が気ではありません。

そのため、なぜ叱られているのかを理解するどころではなくなってしまう上に、そのやるせなさから自尊心が傷ついてしまう可能性も‥。

これは私も経験がありますが、本当にいたたまれない気持ちになって、その場から消えてしまいと何度も思いました😢

HSCを叱る必要があるときには、できるだけ人目のないところに連れて行ってからにしてあげるのが得策です。

フォロー役を用意する

優しく、小さな声でゆっくり、わかりやすくと言われても、毎度実践していくのは難しい部分もありますよね。

私も常日頃息子には穏やかに接したいと思っていますが、ついつい声を荒げてしまうことも😭
もうそんな時は仕方ないと諦めて、夫にフォロー役をお願いしています。

例えば食事中に遊び出して私の制止(厳しめの口調)に聞く耳を持たない時に、夫には優しく言ってもらったり、気を逸らすようなことを言ったり見せたりしてもらっています。

たまにわがままが過ぎるときは、夫も一緒になって厳しめ口調になってしまう時があるのですが💦
そういうときほど息子も意固地になってますますヒートアップしてしまう印象があります。

大人も仕事などで失敗してしまったときに、職場の皆から責められて、誰も味方になってくれなかったら辛いですよね><

パートナーや周りの大人に協力してもらって、子供の逃げ道を作ってあげられると良いですね☺

【応用編】子供が癇癪を起こしている時の対処法

子供を叱らなくてはならない場面で、子供がすぐ素直に受け入れてくれるなら良いですが、そうではないことの方が多いのではないでしょうか。
特に癇癪を起こして手がつけられなくなっている時などは厄介ですよね😓

ただ、HSCが癇癪を起こしている時は何かがきっかけで傷ついたり落ち込んでいる可能性があります。

学校や幼稚園、保育園などのお友達とのやり取りの中で、HSCは些細なことでも傷つきます。
しかしそれをうまく表現できないため、親に八つ当たりして癇癪を起こしている場合があるのです。
もしくはこんな自分を受け入れてもらえるだろうかという不安から「お試し行動」をしている可能性も。

しかし親も人間なので、イライラしたりげんなりしてしまうこともありますよね。
そうするとHSCは親の感情を敏感に察知し、更に手がつけられなくなってしまったりもします。
こういう子に必要なのは自分をコントロールする力ですが、自分をコントロールするって大人でもなかなか難しいですよね^^;

そこで大切なのがまず親が落ち着くことです。
親がヒートアップしていると子どももますます興奮してしまうので、子どもから少し離れる、疲れた時は他の大人に変わってもらうのがおすすめです。

親が落ち着くと子どもも落ち着いてくるので、そのときに「どうしたの」「嫌だったんだね」と子どもの気持ちを聞いてあげましょう。

その上で「こういうときはこうすればいいんだよ」などと教えてあげると比較的素直に聞いてくれるようになっていきます。

うちの息子も、朝の忙しい時間に「着替えたくない!あれもこれも着たくない!」と癇癪を起していたことがありました。
親も早く家を出たいから余裕がなく、段々とイライラしてしまいお互いヒートアップ…
無理矢理服を着させようとするとさらに輪をかけて暴れるのでもう今日は遅刻かな‥と覚悟したのですが、まず私が少し息子から離れ、少し気持ちが落ち着いたところで再度この洋服はどう?と提案。
すると息子は私の様子が変わったことに気づいたようで、涙を流しながら「うん、着る…」と了承してくれました。

HSCは親の感情を良くも悪くも敏感に察知します。
まずはママやパパの気持ちを落ち着かせるように心がけてみましょう。
それだけでも「え、こんなに違うの?」とお子さんの様子がガラッと変わるかもしれませんよ^^

子供の心の成長を信じよう!

ここまでお読みいただいて、いかがでしたか?

HSCって本当に敏感すぎ…叱るのも色々気を付けなくちゃいけなくて、正直面倒~!できない~!と思った方いらっしゃいませんか?

私はこの記事を書きながら「うわぁ、面倒くさい^^」と思っていました(笑)

今まで述べてきたことは、あなたのお子さんがHSPであれば心に留めておきたい事柄ではあるのですが、「HSCでも、叱り方が完璧じゃなくても大丈夫!」ということもぜひ覚えておいていただきたいのです。

HSCは確かに繊細で、非HSCに比べると気を付けなくてはいけない点は多々ありますが、HSCだってそうじゃなくたって、子供は結構強いのです。

わが子もHSCですが、親が心配していたことを易々とやってのけたり、泣いてしまって大丈夫かなと思っていたことでも次の日にはケロッと忘れていたりもします。

そして私も元HSC・現HSPで、子供のころの叱られ方に多少思うことはありますが(笑)、こうして心も体も元気に、幸せに過ごせています^^

子供を叱った後にその子が泣いているのを見るとどうしても心配になってしまいますが、子供は泣くのが仕事!(大人になったらなかなか人前でなくことってできないですよね^^;)

私もHSCの気持ちがわかる分、子供が泣いているとついつい心配になってしまいますが、ネガティブなことも含め子供が色々なことを経験して成長していくのを邪魔しないようにしたいなと思っています。

親として叱り方など気を付けられることは気を付けつつ、子供の心の成長を信じてサポートしていけるといいですね。

HSPの叱り方【まとめ】

今回は、HSCとの関わり方の中でも難しい「叱り方」について解説していきました。

  • 優しく小さな声で
    大きな声で委縮させないように><
  • なぜいけなかったのか、わかりやすくゆっくり伝える
    怒られ慣れてないうえに、理解するまでに時間がかかります
  • 「良いところ」を褒めてから伝える
    日頃からの良いところの声掛けとあわせて自己肯定感UP!
  • 人目のないところで伝える
    見られているとそれどころじゃなくなります
  • フォロー役を用意する
    逃げ道を確保!

HSCを叱るような場面になったら、ぜひこれらを思い出していただければと思います。
ただ、完璧じゃなくても大丈夫!

まずはママやパパの気持ちを落ち着けて良い状態にしてから、お子さんに接してみてくださいね。

いつも本当にお疲れ様です!
この記事がどなたかのお役に立ちましたら嬉しいです。

参考文献

「うちの子、敏感すぎない?」「あきらかな病気や障がいではなさそうだけど、他の子と何か違う?」と思った時に読むことをおすすめします!

HSCとはどんなものか、から始まり、ひといちばい敏感なHSCのために、親ができることをわかりやすく漫画と文章で解説してあります。

子どもが幼児~小中学生くらいまでの親御さんや教師の方向けな印象。

私も元HSCなのにも関わらず、忘れてしまいそうな大切なことがたくさん綴られているので、定期的に読み返したいと思っている一冊です^^

きっとあなたの助けになってくれますよ✨

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