【自己肯定感の前に】子どもに幸せになって欲しいと思ったらやる3つのこと【HSP/HSC】

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HSP・HSC

こんにちは!HSPワーママのおみこです。

「子どもに幸せな人生を歩んでほしい」という想いは、全世界の親の共通認識なのではないでしょうか。

子どもに、自分の力で道を切り拓き幸せになっていって欲しいと思ったときに、親にもお手伝いできることがあるのをご存知でしょうか。

子どもが幸せな人生を送るのに大切な要素の一つと言われているのが、自己効力感です。
特にひといちばい敏感と言われるHSCにはとっても重要な要素となります。

今回は、繊細さんにとって大切な自己効力感について、その効果と高め方についてまとめました。

この記事でわかること
  • 自己効力感とは何か
  • なぜ繊細さんに自己効力感が必要なのか
  • 親子でできる、自己効力感の高め方

自己効力感が高い子供は、間違いなく幸せな人生を歩むことができます!
非HSP/HSCの方にとっても参考になるかと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください😊

自己効力感とは

自己効力感とは、1977年にカナダ人心理学者のアルバート・バンドゥーラが提唱した概念。
「自分ならできる、きっとうまくいく」と自分の能力を信じている心の状態を指します。

自己肯定感との違い

よく耳にする「自己肯定感」は、特別な才能や能力がなかったとしても自分には価値があると認識し、ありのままの自分を肯定する感覚のこと。

対して「自己効力感」とは、何か達成するべき目標があったときに「自分には達成するための能力がある」と、自分の能力を信じる感覚のことです。

自己肯定感は「生きること」に直結していますが、自己効力感は「目標達成」に直結しています。

まったく別物?と思いきやそうでもないらしく、自己効力感が高い人は自己肯定感が高い傾向にあるということがわかっています!

繊細さんが快適に生きていくために必要な自己肯定感をはぐくむためにも、自己効力感はとても重要な感覚
しかし、HSPは幼い頃から敏感で心配性な方が多く、失敗したときの周りの反応を考えるとやりたくない!という気持ちが強いため、自己効力感が低い傾向にあります。

自己効力感が低い場合・高い場合 どうなる?

自己効力感が低い場合、次のような状態に陥りやすくなると言われています。

  • ネガティブ思考・発言が多くなる
  • 被害妄想に陥りやすくなる
  • うつなどの精神疾患にかかりやすくなる
  • 失敗を引き摺る
  • 諦め癖がつく
  • 嫉妬心が強くなる

逆に自己効力感が高い場合には、次のような状態になりやすいと言われています。

  • ポジティブ思考・発言が癖付く
  • 逆境におかれても頑張ろうと思うことができる
  • 他人のせいにしない
  • コミュニケーションが得意になる
  • ストレス耐性が強くなる

また、学力が高い子供は自己効力感が高い傾向があるとも言われています!
自己効力感は高いに越したことはないということがよくわかりますね😊

しかし、悲しいことに日本の子供は諸外国に比べて自己効力感が低く、「自分はダメな人間だと思う」と思っている子供が多いです。
謙遜が美徳とされるお国柄もあるのかもしれませんが、悲しい結果ですよね。

その上、自己効力感は年齢が上がるにつれ下がっていくということもわかっています。
段々自分の能力がわかってきて、理想と現実のギャップという壁にぶつかるからです。

また、働く喜びやモチベーションのことを「ワークエンゲージメント」と言いますが、このワークエンゲージメントは自己効力感が深く関わっています。
そしてこのワークエンゲージメントもまた、世界的に見て日本は低くなっています。

特に家庭を持つ30〜40代は自己効力感がとても低い!
仕事や育児、介護、家事などで毎日を過ごすことに手いっぱいで、自分が「やりたい」「もっとこうしたい」という気持ちを叶えることができていないためです。
日本のワーママ、ワーパパは世界的に見ても自己効力感が低いのです😢
そして自己効力感が低い親の背中を見て育つ子供もまた、自己効力感が低くなる傾向にあります。残念ながら…。

繊細さんが幸せに生きていくためには自己肯定感がとっても重要と言われていますが、自己効力感が低いままでは自己肯定感は上がっていきません。

「自分にはできない」と思いながら毎日を過ごしていたら、どんな人生になるでしょうか?
子供たちには、「できるかわからないけどやってみよう!」と思って色々なことにチャレンジしていって欲しいですよね。

そのためにはまず大人が自己効力感を高めたり、子供の自己効力感を高める働きかけをしていってあげることが必要です!

親子で一緒に自己効力感を高めて、毎日を楽しく過ごしましょう!

【繊細親子】自己効力感を高める方法

方法① 努力を褒めよう

数百人の小学5年生を対象に行われた研究があります。
ある知能テストを行った後、子供たちを2つのグループに分け、Aグループには「よくできたね、頭が良いね」と、能力を褒める声掛けを行いました。
一方Bグループには「よくできたね、頑張ったね」とその努力を褒めました。

この時点では2つのグループの成績はまったく同じだったのですが、その後変化が表れます。

能力を褒められたAグループは、その後新しい課題に挑戦するのを避けるようになったのですが、努力を褒められたBグループは9割の子供が新しい課題を進んで行うようになったのです!

さらにその後、両グループに難しいテストをさせてみたところ、どちらのグループも解答できなかったのですが、Aグループは「自分は頭が悪いんだ」と落ち込んだのに対し、Bグループは「なかなか解けないからもっと頑張ろう」と、前向きに取り組む姿勢が見られました。

「頭が良いね」などと能力を褒められると、子供は「頭が良くないと自分には価値がない、愛されない」と思ってしまい、悪い成績を出してしまった自分を恥じ、隠そうとします。
一方で努力を褒められた子供は「もっと頑張りたい、どうしたらうまくできるかな」と考え、行動するようになります。

言葉一つでここまでの違いが出ることを、ぜひママやパパは覚えておいていただきたいなと思います。

NGな声掛け
・一番上手だったよ
・とっても速くできたね
・次はもっと上手にできるね
・そんなの大した問題じゃないよ

GOODな声掛け
・前よりももっと上手になったね
・何度も練習したから速くできるようになったね
・どうやって上手にできるようになったの?
・どうしたらその問題が解決できるかな?

ここまで子供の声掛けの仕方として書いてきましたが、もちろん大人に対しても同じことが言えます。

ただ、大人は誰かに褒めてもらいたくてもなかなか機会がなかったりもしますので^^;
・自分で自分を褒める
・他人を褒めることで自分も褒められ待ち
する

ことをおすすめします^^

自分で自分を褒めるときには、子供に対してするのと同様、プロセス(努力)に着目します。
「予め準備をしていたおかげで提出書類を早めに提出できた」
「1日1捨てを継続したから、段々部屋が片付いてきた」
などですね。

また、褒められ待ち作戦もおすすめです^^
「〇〇さんっていつも前もって準備してるからお仕事がスムーズですよね。私も見習わないと!」などと伝えると、相手からも「□□さんこそ、いつもこうだから……助かってるよ~」などと返ってくるかも…?
お互い自己効力感が高まって良いことしかないので、褒められ待ちをするという邪な作戦も悪くないかもしれません(^^♪

パートナーや気の置けない友人と、定期的に褒め合う時間を作ってもいいかもしれませんね♪

方法② 成功体験を積み重ねよう

声掛けの他に自己効力感を高めるために大切なのは、「成功体験」を積み重ねることです。
実際に目標を達成できた!という事実が自信を与え、「自分には目標を達成するだけの能力がある」とダイレクトに認識することができます。

「成功体験」や「達成」というと、表彰されるような立派な目標をイメージされる方もいるかもしれませんが、大それた目標ではなく、スモールステップで達成していける目標を設定していきましょう。

例えば、お子さん向けであれば「今日はお皿を運ぶお手伝いをする」「毎日ポストの中身をチェックする」などで充分だと思います。

ママやパパであれば、「今日はこの1か所だけでもきれいにする」「保育園の提出書類を書き上げる」などでも良いかもしれません。

そしてできればお互い1日の目標を朝に発表して、寝る前にできたかどうか報告会を開くのもおすすめです。
こちらの記事でも紹介しましたが、就寝前の15分前にポジティブな内容をアウトプットすると、脳がポジティブな気持ちを定着させてくれます。
記憶のゴールデンタイムを有効活用して、成功体験を脳に焼き付けましょう!

よく見る「ごほうびシール」などで成功体験を見える化するのも、とってもおすすめです☺

\尾木ママさんもおすすめ ご褒美シール/

方法③ 他人の成功体験を観察する

自分の成功体験以外にも、他人の成功体験を見聞きすることで自己効力感は高まります!

近しい友人や家族が何かに成功したら、自分もできるのでは…?と試してみたくなりませんか?😊
特にHSP/HSCの場合、脳内の神経細胞”ミラーニューロン”の働きが活発なため、見たものを吸収して真似る力がとても高いです。

こちらもスモールステップを意識して、自分のレベルよりはるかに高い目標になってしまうお手本ではなく、頑張れば手が届くようなお手本を成功体験として見せてあげるのが良いと思います。

ただ、親が「こうすればできる」と理屈を唱えたり、できる人の話を持ち出しても、子供にはあまり響いてなかったりもします^^;

まずはご自身が自分の目標を設定して、それに向かって努力する姿勢を見せるのが一番です。

子供から見たら何でもできるように見える大人が失敗したり、時には謝ったり…そうこうしながら目標に向かって頑張っている姿は、子供に勇気を与えます。

私も目標に向かって頑張る姿を見せられるように、子供といるときに本を読んで勉強したり、YouTubeを身ながらエクササイズに励んだりしています^^

親子で自己効力感を高める方法【まとめ】

今回は、自己肯定感を高めるためにも重要な「自己効力感」を高めるために、HSPやHSCはどうしたら良いのか、親子で取り組める方法をまとめてみました。

①努力(プロセス)に対する声掛けを心がける

「すごい!」「上手だね」などはよく言ってしまいがちな褒め言葉ですが、自己効力感を高めるにはNGです。

どんな時も成果を出すまでの努力(プロセス)に着目して褒めたりアドバイスをするようにしましょう。

②スモールステップで目標を設定し、成功体験を積み上げる

人は、目の前の課題が自分のレベルより上回っていると感じると不安で行動に移せないことがあります。しかし、逆に課題のレベルが低すぎると感じると退屈に感じ、取り掛かることができなかったりもします。

課題のレベルと自分のレベルを比べた時に、課題の方がギリギリレベルが高いくらいの方が、人は意欲的に取り組むことができます。

意欲的に取り組んだことが達成できると、とても嬉しいですよね😊

スモールステップの課題の設定と、達成を繰り返して、自己効力感を積み上げていきましょう!

③他人の成功体験を見せる

自分と立場の近い人(性別、年齢など)の成功体験を観察することは「自分もやればできるのでは」という気持ちになり、自己効力感UPに一役買ってくれます。

ただここで注意して欲しいのは、他人の成功体験で勇気をもらうことはあっても、他人の能力と比べるのはNGだということです。

大人も、他人と比べられて評価されたらいい気はしないですよね。特にHSCは元々自尊心が激低なのでやめましょう><

それに他人と自分の能力を比べることによって得た自己効力感はとても脆いです。

あくまでもモチベーションUPのために他人のプロセスを観察するのにとどめましょう。

そしてそれは親がお手本になってあげることで、お互いの自己効力感が上がっていきます。

どんな人でも元々は自己効力感を持って生まれてきます。

しかし、その自己効力感が大きく伸びるかどうかは周りの大人の声掛けによって大きく左右されるということを覚えておきましょう。

「今までちゃんとした声掛けをできていなかった‥」「自分の声掛けの影響が心配で、何と言えば良いかわからなくなってしまった」という方、安心してください!

そのように思える大人に囲まれているお子さんはとても幸せだと思います。この記事を読んでいる時点で、「子供のために何かしてあげたい」と思っていらっしゃるのですから。

そんなあなたの愛を、お子さんはきっと日頃から感じていると思います。

少しだけ声の掛け方に注意をすれば、お子さんの「できるかわからないけどやってみよう!」の気持ちがぐんぐん伸びていくと思いますよ🌱

参考文献

ニューヨークライフバランス研究所代表で医学博士、ポジティブ心理学者でもある松村亜里さん著の書籍。

子供の自己効力感を高めるためにはどうしたら良いかが、心理学者の視点、そして2児の母の視点から解説されています。

子供が失敗してしまった時は何と声をかけたら良い?

宿題をやろうとしないときは?

問題行動があるときは?

など、子供がいれば誰しもがぶつかる「こんな時どうする?」といった場面でどんな声掛けや働きかけをしていくべきか、具体的なアドバイスが載っていてとても勉強になりました!

お子さんが幼児〜中学生くらいになるまで、幅広く活用できると思います😊

子供にチャレンジ精神をもって、幸せな人生を送って欲しいと思ったら、ぜひ一度読んでみていただきたい本です。

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